恒例になりましたユーラシアグループの世界市場を脅かす10大リスクが発表された。これまでユーラシアグループでは、米国内政治を最大リスクに挙げたことはなかった。
でも今年は前例のない形で試される見通しである。
1,誰が米国を統治するか
11月の大統領選には多くの人が不当で不確実な物だと見なす結果になると指摘している
(世論調査では投票が公正に行われるとした米国人は53%であった)
これにより社会不安やある程度の政治的暴力などに繋がり、外交政策はより不安定になるで
あろう。
2,技術の分断
米中テクノロジー企業間の競争は半導体やクラウドコンピューティング、次世代通信規格5G等
戦略上重要な分野以外のより幅広い経済活動にも広がる。その結果、中国企業は投資水準が
押し下げられ株式上場が妨げられる可能性の性がある。
3,米中関係
事態の打開の可能性は低い。米国は中国企業への出資規制の取り組みや制裁、技術管理など
中国に強硬な措置を講じる見込み。これに対し中国は企業を信頼の出来ない組織リストに
加えることで報復する。
4,世界の溝を埋められない多国籍企業
各国が経済成長鈍化や格差拡大、安全保障問題に取り組む中、世界的に多国籍企業の経営首脳は
一段と対立的な規制環境に直面する
5,インドの首相 モンヂィ
同国の宗派を巡る不安定さが増すほか、外交政策と経済の両面で後退する見通し
6,欧州の地政学
欧州は軍事品貿易や技術開発の障壁を取り除こうとして米中と争う予想
7,気候変動に関する政治と経済
環境と持続可能性、ガバナンスの基準を守るように一段の圧力を受けるほか,コスト増にも
対応するように求められる。地球温暖化の影響で自然災害が珍しくなくなっているため、
社会運動や施錠不安が高まる得る
8,中東(イスラム教シーア派の三日月地帯)
イランも米国も全面戦争を望んでないとした上でイラク内部での致命的な小競り合いが起きる
可能性がある
9,中南米での不満
成長の停滞や汚職、サービスの質の低さに対する国民の不満が強く、政治の不安定化リスクは
引き続き高い。アルゼンチン、エクアドルなど
10,トルコの挑発
エルドアン大統領は、自分の支持率が下がったと感じれば挑発行為に出る可能性が有り、
現在でも不調なトルコ経済がさらに打撃を受ける。米国議会主導のトルコ制裁はおそらく
今年の前半に発効する見込み。エルドアン大統領がこれに対抗して対米制裁を科せば、
緊張は激化する
2020年は、国際政治の転換点にあるであろう。
過去数錠年にわたりグローバリゼーションは、世界の貧困を減らし,平和を支えてきた。
しかし、現在は米中対立や先進国の分断が進み世界的な危機を生みだす可能性が高まっている
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