政治リスクの調査会社ユーラシアグループが発表した今年の十大リスクは、
1)独立したアメリカ
2)中国の激しい対応
3)力を失ったメルケル
4)インドなどで構造改革進展なし
5)テクノロジーと中東
6)中央銀行の政治化
7)ホワイトハウス対シリコンバレー
8)トルコ
9)北朝鮮
10)南アフリカ
であった。
アメリカが同盟国や国際機関、通商条約から距離置くリスクがくすぶる。
ユーラシアグループの代表イアン・ブレマーは、アメリカの指導力低下でリーダー不在となる世界を”Gゼロ”と名付け、危険性を指摘してきた。トランプ氏がアメリカ大統領に選ばれたことで
Gゼロの世界がそこまできていると改めて警鐘を鳴らしている。
2位の中国は、秋の党大会を経て習近平政権が2期目に入る。最高指導者が大幅に入れ替わる
予定で、改革開放以降で最も複雑なイベントになるだろうと予想される。
習氏は、中国の利益に対する外からの挑戦に対し敏感になり、これまで以上に外交問題について
強硬に対応すると考えられている。
3位には、メルケルドイツ首相が力を失ったヨーロッパである。難民問題の悪化、フランスの大統領選挙での国民戦線のルペン候補の動向、全く先の見えなくなってきたギリシャ問題、
イタリアの銀行問題、トルコの扱い方など、今年のヨーロッパはには問題が山積みである。
大きく世界が変わろうとしている今、世界の動きに注意して下さい。
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